【3分で読める】国際関係論ってどんな学問? 代表的な3つの理論について分かりやすく説明します。

国際協力の基礎知識

 こんにちは!Z-shanです。
 今回は、国際協力の世界でよく耳にする、国際関係論について分かりやすく簡単に説明します。

国際関係論って何を研究するの?

 国際関係論は、簡単に言うと国と国の関係を考える学問です。
研究対象は、2つの国の関係だけでなく、ヨーロッパや東南アジア等、地域内の国々の関係、NAFTAやASEAN等、経済協力圏内の国々の関係や国連など全世界の国々の関係まで扱う学問です。

例えば、ASEANを対象とした場合は次のようなことを研究します。

  • ASEAN諸国の経済や軍事、文化の力関係
  • 政策決定までのプロセス
  • ASEAN加盟国間の武力的な対立や、民族の争いが起こる理由

代表的な3つの理論

 国際関係論で学ぶ理論はたくさんありますが、最初に以下の3つの理論を学びます。

(1)保守主義(リアリズム)

 性悪説に基づき、国家間の関係を考える理論です。様々な国家が存在するこの世界で、各国が自分の国を守るために主に軍事的な力を使って行動した結果が、国際関係をつくっていくという考えがベースになっています。国家は1つの主体として捉えられます。キーワードは「覇権」や「パワー」。

(2)自由主義(リベラリズム)

 国家は様々な個人の集合体であり、国民が何を望むかによって、国家間の関係も変わると考える理論です。例えば国民が、ある国と経済的な繋がりを求めれば、国家はそのための方法を考えて行動します。国家を超えた国際的な枠組み(全世界で電話が繋がるようにする等)を作ることをその国の人々が望めば、国家間で一つのルール作り(電話番号の番号方式等)が行われる(レジームが作られるともいいます)等の理論が有名です。キーワードは「多元主義」や「相互依存」。

(3)構成主義(コンストラクティビズム)

 国家間の関係は、それを取り巻く国際的なルールやその国の歴史的な文化、政治等を基に形成されていくと考える理論です。例えば、環境問題について、各国政府が問題視するだけでなく、「環境に悪いことをするのは国際的なルール違反である」という規範意識を持つことが、国家間の関係に影響すると考えます。キーワードは「規範」や「アイデンティティ」。

国際協力の現場との関係

 国際協力の現場では、国の関係を意識して行動しなくてはならない、国際協力の上流に位置する職種の人にとって重要な分野です。例えば外交官や、国連職員などが該当するでしょう。外交政策などを考える際に、上記の理論などを基にすることで、より実現可能な外交戦略を実施できるからです。

最後に

 この記事の内容をまとめると、以下のようになります。

  • 国際関係論は、国と国の関係を考える学問
  • 代表的な理論に、保守主義(リアリズム)、自由主義(リベラリズム)、構成主義(コンストラクティビズム)などがある。

 いかがだったでしょうか。国際関係論がどのような学問であるか、簡単にですが理解していただけたら幸いです。将来は外交官や国連職員になりたいと考えている方にはこちらでも書いた通り、大事な知識です。もっと深く勉強したい方は、参考文献にある本などを読んで、さらに勉強してみてください。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

参考文献

1.村田晃嗣ら (2015) 「国際政治学をつかむ 」有斐閣
https://www.amazon.co.jp/国際政治学をつかむ-新版-テキストブックス-つかむ-村田/dp/4641177228

2.ジョセフナイ(2017) 「国際紛争 第10版」有斐閣
https://www.amazon.co.jp/国際紛争-理論と歴史-原書第10版-ジョセフ・S-ナイ-ジュニア/dp/4641149178/ref=pd_lpo_sbs_14_t_2/357-5772962-9387305?_encoding=UTF8&psc=1&refRID=DN5GKKYTP0D0KN7NW75M

Posted by Z-shan