こんにちは!コウイチローです!
この記事では、先進国と発展途上国(以下途上国)を分ける基準を簡単に分かりやすく解説します。
先進国とは?途上国とは?
先進国とは、経済や社会の開発度合いが世界の「先」を行っている国のことですね。欧米や日本などが先進国です。
途上国とは、経済や社会の開発度合いがまだ「途上」、つまり十分でない国のことです。多くのアフリカや大洋州、南アジアの国々が途上国の例です。
これらを分ける基準は何でしょうか?
先進国と途上国を分ける基準はあるの?
世界銀行は、世界の国々を国民1人あたりの所得(収入)、つまり1人あたりGNIを基準に分けています(GNIについてはこちら)。世界銀行は1人あたりGNIを「高所得国」「上位中所得国」「下位中所得国」「低所得国」の4つに分けています。
先進国は「高所得国」のみで、残りの「上位中所得国」「下位中所得国」「低所得国」は途上国です。そして、「高所得国」と「上位中所得国」は一人当たりGNI12,236米ドル以上か否かで分けられます。(World Bank Blogs :New country classifications by income level: 2018-2019)
わかりやすく説明すると、下記のようになります。
つまり、先進国と途上国は一人当たりGNI12,236米ドル以上か否かで決まります。
最後に
普段、当たり前のように先進国や途上国という言葉を使いますが、このように明確な区別があるんですね。
この記事をまとめると以下の通りです。
- 先進国は所得水準が高い国、途上国は所得水準が低い(発展途上)の国
- 所得水準の基準には1人当たりGNIが使われる
- 1人当りGNIが12,236米ドル以上か否かが基準
ただし、この基準にも限界があります。実際、パラオは先進国なのに平成30年にも日本の無償資金協力の予算がついてます(参照元:外務省)し、上位中所得国の中国は、2021年度末をもって日本のODAを完全に卒業する予定です(参照元:外務省)。インドネシアは首都ジャカルタがすごい都会なのに低位中所得国です。
他にも、国の発展度合いを考える上で参考になる指数に人間開発指数などがありますが、別の記事で書いていきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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