【3分で読める】GNIとは?わかりやすく説明します!~貧困の度合いを測る方法を簡単に解説!~

 こんにちは!コウイチローです!

 この記事では、貧困の度合いを測るための指標(測り方)の1つであるGNIについてわかりやすく解説します。貧困問題は、SDGsの目標の一つにもなっており、国際協力業界でもメジャーなトピックのため、GNIについて理解することはとても重要です。

貧困とはどのような状態?

 一般的に貧困の定義は様々で、国や機関によって異なりますが、その1つに「国民の所得が低い」ことが挙げられます。例えば、世界銀行によると一般的な貧困の定義は下記のとおりです。

「1日1.25ドル未満で暮らす人の比率」

(引用元:Worldbank

 貧困のイメージとして食べる物がない、住む家がないなどが挙げられますが、これらの原因の大部分は所得(収入)が少ないことに起因しています。

 他にも、国連開発政策委員会が定める後発開発途上国(LCD:Least Developed Countries、最も開発が進んでいない国群)の基準には以下の3つがあります。

①1人あたり国民総所得(GNI)の 3 年平均値が 955米ドル以下であること
②人的資源指数(HAI:Human Assets Index)が一定値以下であること
③経済的脆弱性指数(Economic Vulnerability Index)が一定値以下であること

(参照元: New country classifications by income level: 2018-2019

「生活の豊かさ・貧しさ」を表す1人あたりGNI

 その国の収入の高さ(所得水準)を表す指標として、1人あたりGNIがあります。GNIとはGross National Incomeの略で、和訳すると国民総所得です。つまり、全国民が稼ぐ1年あたりの収入を合計したものです。GNIはそのまま他の国と比べても正しく貧困度合いは計れません。なぜなら、国によって人口が大きく違い、人口が多ければGNIは高くなりやすいからです。そこで、GNIを人口で割ったものが1人あたりGNIです。

貧富の差が激しい国もありますが、1人あたりGNIが「生活の豊かさ・貧しさ」の指標として使われる事が多いです。

1人あたりGNIの上位国と下位国を見てみよう

 世界銀行が発表している2017年の1人あたりGNI(アトラス法)の上位10ヵ国と下位10か国はこちらです(マン島は法的な立ち位置が分からなかったため除外)。(参照元:世界銀行

 国によって、こんなに違うんですね。1位のスイスは、最下位のブルンジの約228倍です。ブルンジの280ドルは、約3万円です。年間3万円で過ごしている人たちがいると思うと、何かできることはないかなと思いませんか?

 ちなみに1位のスイスは、約960万円です。貧富の差がいかに大きいかお分かりいただけましたか?

まとめ

 いかがでしたか。

 この記事をまとめると、下記のとおりです。

  1. 貧困の大きな原因の一つが所得水準
  2. 収入を測るのに使うのは、一人当たりGNI
  3. 1年を数万円で暮らすグループがあれば、1,000万円近い所得水準を持つ国もある

 私はランキングを作りながら、貧富の格差を肌で感じて身震いしてしまいました。ちなみに、世界銀行の元データは「GDP per capita」で見れます。日本が何位なのか等、気になる方はチェックしてみてください!

貧困の原因を研究した「マルサスの罠」について分かりやすく解説した記事はこちら。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!

☆Twitterアカウント開設しました!記事の更新情報をお知らせしている他、記事作成のリクエスト等受付けていますので、気軽にフォローお願いします!

Twitterはこちら:コウイチローのTwitter

最新情報をチェックしよう!
>日本一わかりやすい国際協力サイト

日本一わかりやすい国際協力サイト

このサイトは「とにかく短く分かりやすく」を主眼としており、厳密な言葉の定義などとは異なる場合がございます。正確な情報を求めている方は、本サイトの参考文献などをご覧いただくか、意見箱に質問していただけると幸いです。

日本国内の国際協力関連サイトでナンバー1を目指しております。どうか皆様のお力をお貸しください。よろしくおねがいいたします。