こんにちは!コウイチローです!

 国際協力について調べていると、「ODA」って言葉がよく出てきませんか?この記事では、「そもそもODAとは?」について分かりやすく解説します。

ODAについて話す前に、、、開発協力とは?

 ODAを一言で説明すると「政府が主体となって行う開発協力の援助」のことです。

 では、「開発協力」とはなんでしょうか?例えば外務省のホームページでは開発協力を以下のように定義しています。

「開発途上地域の開発を主たる目的とする政府及び政府関係機関による国際協力活動」

(引用元:外務省

 国際協力活動とは、平和な国を作るサポート(平和構築)や、設備が十分でない病院が医療機材を購入するための資金提供(資金協力)、農業や医療などのスペシャリストが途上国で行う技術・経験・知識の提供(技術協力)などを指します。

 つまり、開発協力を簡単にいうと、以下のようになります。

途上国の経済や社会をより良くする(開発する)ために、他の国の政府や国際機関、NGOや民間企業などによって行われる資金や技術の提供(協力)

 

では、ODAとは?

 ODAとは、開発協力 の手助け(開発援助)の一種でOfficial Development Assist を略したものです。和訳すると「政府開発援助」です。

 ODAを簡単に説明すると、以下のようになります。

途上国の経済や社会をより良くする(開発する)ために、他の国の政府が行う資金や技術の提供。

 ご覧の通り、ODAの主体は「政府」に限定され、NGO(非政府組織)や民間会社が主体となって行う援助・協力はODAには含まれません。ここが一つのポイントとなります。開発協力とODAの関係を図で表すとこのようになります。

開発協力とODAの関係概略図

 また、ODAは先進国が主体となって行うことが多いですが、他の国の政府によって行われる開発協力全般を指すものであり、必ずしも先進国のみが行っているものではありません(先進国ではないがODAを実施している国の例:中国など)。

 いかがでしたか?ODAってそもそも何?という疑問が解決すれば幸いです。

オススメ書籍のご紹介

 最後に、国際協力について「もっと勉強したい!」という方にオススメの書籍を紹介します。筆者が実際に読んでみた中で、できるだけ分かりやすく読みやすい本を選びました。

(1)開発経済学の超入門編

 1冊目はこちら。

 

 日本の開発経済学の権威的存在である渡辺利夫先生の書籍です。少し古い本ではありますが、一読の価値ありです。予備知識がなくてもスラスラと読みやすい文章ですが、内容は充実していて知的好奇心を刺激してくれます。まさに超入門編として、オススメの1冊です。内容は、「マルサスの罠」「人口転換」「産業構造の転換(緑の革命、インダストリアリズムなど)」など一般的な開発経済学の基本を押さえつつ「日本のODAの特徴」の他、渡辺先生の専門分野であるアジアに特化して書かれた章もあります。

(2)もう少し踏み込んだ基本編

 2冊目はこちら。

 

 こちらも、渡辺利夫先生の書籍です。私は決して渡辺先生の関係者ではございませんが(笑)、「読みやすい」+「しっかりした内容」という意味で、渡辺先生の書籍は素晴らしいのです。上記も含め、学術的な本なので、「涙が溢れた」とか「衝撃を受けて人生が変わった」みたいな感想を抱くことはありませんが、真剣に国際協力分野(特に開発経済学)への見識を広げたいという方には、オススメの書籍です。グラフや表なども多く、1冊目の本と扱う内容は重なっている部分がありますが、より学術的に詳しく説明されています(けど読みやすい!)。

(3)国際協力を本気で仕事にしたい方に

 3冊目はこちら。

 

 「国際協力=ボランティア活動」と認識している方もいらっしゃるかもしれませんが、本書で掲げられている「国際協力師」とは、「生活する上で十分な給料を持続的に稼ぎながら、国際協力に仕事として取り組む人」のことです。これは筆者の山本敏晴さんが提唱する仕事人の概念です。素敵な生き方ですよね。本書では、「国際協力ってそもそも何?」という基本概念から「国際協力師になるためにはどうすればいいの?」という具体的な内容まで、山本さんの経験を交えて書かれています。これから国際協力に仕事として取り組もうという方には「こんな働き方があるのか!」という発見と視野の広がりがある、まず読んで欲しいオススメの1冊です。

最後までお読みいただきありがとうございました!

 

 

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